高収入が期待できるが労働時間が長く仕事内容もハード
プラントの施工管理に携わるエンジニアは、工場の建物や設備を作る過程で安全管理を行ったり、作業の進捗状況を把握したりと重要な役割を担っています。工場の規模やスタッフの数によりますが、プラントの施工管理を全般的に担当する場合は安定収入を得られる一方で、長時間労働が当たり前になっており、思うように休みが取れないという人も珍しくありません。また、ベテランのプラントのエンジニアは、現場で作業状況をチェックするだけでなく、クライアントとの連絡や調整を任されることがあり、時には現場と顧客との板挟みになることもあります。なお、同じメーカーであっても配属先によって仕事内容が異なるケースもあるため、求職中に将来的に自分が配属される予定のある工場について可能な限り調べておきましょう。
未経験で働くなら教育制度がしっかりした職場を探そう
プラントの施工管理の仕事は、収入面や需要の高さなどから将来性がありますが、各地の工場ではハードな労働環境を理由に有能な人やベテランがなかなか定着しにくい状況となっています。そうした中、未経験で施工管理の仕事に関わりたい場合は、技術者の求人サイトや情報誌などを使いながら、数ある工場の中でも人員にゆとりがあるところや、若手の離職率が低いところを探すのがポイントです。たとえば、個々の年齢や施工管理の経験、スキルに合わせて業務研修が行われている大手のメーカーなどは、少人数の採用枠に多数の応募が殺到することもあるため、余裕を持って試験対策を立てることが大切です。
プラントの施工管理では、石油や天然ガスなどの危険物を取り扱うため、作業工程のリスク管理が重要な仕事となります。